会社のステージを上げるためのM&A。
創業5期目でvaluation30億円実現の背景とは。

譲渡企業

譲渡
株式会社BINKS
地域
関東
売上
5〜10億円

譲受企業

譲受
株式会社エフ・コード
地域
関東
上場有無
上場(グロース)

株式会社BINKSはナショナルクライアントを中心に予算運用型の総合マーケティング支援を提供しており、特にAIを活用したデータ分析を得意としているのが特徴でありました。そこで、DX/マーケティング支援を提供している株式会社エフ・コードと融合する事でクロスセル/アップセルをはじめ、多角的なシナジーを見込んでいる。

譲渡企業
創業5年以内でvaluation30億円
学生起業からの飛躍
株式会社BINKS 遠藤龍社長に迫る
M&Aを検討し始めた背景について教えて下さい。
自分と会社のステージを更に上に上げていくためです。
今回M&Aさせて頂いたBINKSの上場という次の目標に加えて、個人的には”PEファンドを運営したい”という気持ちもありました。今回M&Aという選択に振り切った要因である「自分と会社のステージを上げる」を実行するためには、達成までの時間軸を最短化する最適解がM&Aでした。
実際にM&Aを実行してみて、BINKSの事業成長をはじめ、上場や次のキャリア実現に向けて最短化できている実感はかなりあります。
では今回は絶対的にM&Aしなくてはいけない状況という訳では無かったのでしょうか。
はい、BINKSを引き続き自己資金で経営し続ける選択肢も常に視野に入れながらM&Aディールの対応に努めました。
今振り返ってみると総じてポジティブな状態で進行できたのも非常に良かったなと実感しています。
今、「総じてポジティブだった」というコメントを頂きましたが、とは言ってもM&Aに意思決定する上での障壁はあったのではないですか?
無い、と言ってしまえばウソになりますが、ほとんど障壁を感じることなく当時時点では理想的なM&Aをできたのではないかなと思ってます。
特に、従業員に対する説明の際に最も気を付けて言葉を選ぶようにしました。とは言っても前提として、今回のM&Aを機に大きな変更は生じさせないようにエフ・コード様とも交渉を重ねたのですが、これまでM&Aを検討する動きは一切していなかったので、従業員のみんなが驚くだろうと思い、慎重になりました。
また、意思決定における障壁というとこれまでの人生において極力「リスクを取らない」ことに重視してきましたが、M&Aの意思決定をすることで【後戻りが出来ない不安】はかなりありました。これまでの考え方のスタイルを大きく変える必要があったのも障壁といえば障壁だったかもしれませんが、結論全てをポジティブに捉えながら進行できたのは精神衛生上も良かったなと思っています。
従業員への伝え方に慎重になったとのことですが、2名いらっしゃるボードメンバーはどのような反応でしたか?
2人のボードメンバーは小学校・高校の友人でもあるのですが「龍の行く方向に着いていくよ」と自分とBINKSの将来価値に対して全同意してくれて、改めて信頼関係を確認できました。
M&Aを進める上で絶対に譲れなかった条件について教えて下さい。また、理由を教えて下さい。
「会社の経営スタイルを変えないこと」
これに尽きます。元々の会社の方向性としてM&Aの選択肢がなかったこともあり、M&Aを実施することで会社の経営スタイルまで変えなければいけなくなった時のメンバーに生じる負荷は極力避けたい事項でした。この点については、エフ・コード様も柔軟なお考えをもっていただいてクロージングした今も実際に何もスタイルを変えずに経営させてもらっています。
あとは、自分目指しているワンピースのルフィの懸賞金30億ベリーに並ぶことは譲れないポイントでしたね。(笑)
会社売却をして大金を手にするとバーンアウト(燃え尽き症候群)になってしまう起業家の方もいらっしゃいますが、遠藤社長はいかがでしたか?
むしろとても燃えています!!
これまでの自己資本経営とは違って親会社への責任やメンバーや親からの期待値も更に高いものになったのでこれまで以上に経営や企業価値向上に対するモチベーションは上がっています。
また、M&Aを決意した背景に「ステージを更に上げる」という点があるのですが、具体的には【IPO、PEファンドの運営】でして、それらに関する一次情報が自ずと集まってくるようになって、それぞれの目標に対する解像度が早くも高まってきているのが非常にワクワクしています。
複数社検討している買い手候補企業が居た中で、最終的にエフ・コード様に意思決定された一番の理由は何になりますか?
一番は「検討スピードの速さ」です。
有難いことに複数社がご検討いただいた中でも最も検討スピードが速く、コミュニケーション量が多かったのがエフ・コード様でした。初期段階から会食させていただいて、ビジネスライン上の交渉に加えて、譲渡後のシナジーストーリーをより具体的にイメージできたのも印象的でした。クロージングして1カ月ほどしか経っていませんが、すでにシナジー効果は実感しています。
M&A全体を通しての感想を教えて下さい。特に、一番心に残っている事や楽しかった事、辛かった事などをお聞かせ下さい
特に印象に残っている楽しかったことはディール終盤に自宅(遠藤社長宅)で福住さんと長時間作業したことですね。(笑)交渉するための作戦会議したり資料作ったり、面談終わった後に家系ラーメン食べに行ったり、FAだからこそ寄り添ってくれたことは結構印象深いです。
とはいえ、交渉が長期化したり、難航した時は正直何度かやめた方が良いのかな・・・とかも考えたりはしました。
また、M&Aディールが進行中はいろんな意味で本業に注力できなくて、メンバーに無理な業務依頼をしてしまったことも多々あったのでそこは反省しています。結果的にはそれが権限移譲に繋がって、M&Aが終わったらメンバーそれぞれが自立して、自走する組織が出来上がっていました。
「辞めた方が良いかな」と感じた時にM&Aの交渉を継続した理由は何になりますか?
やはり「ステージを更に上げたい」という気持ちとM&Aした後の将来に対する期待値の方が、M&A交渉の不安よりも圧倒的に大きかったからですね。実際にM&Aした後は実績が明確になった事もあって、これまで会えなかった起業家や人に会う事が出来ていますし、自分がこれからやっていきたい事に対する解像度も上がり続けています。
遠藤社長の野望はズバリ何ですか?
40代までに3000億円の企業群を作り上げる事とルフィのような人間になる事です!
これからM&Aを検討している起業家に向けて一言お願いします!
「ネクストキャリアに進むうえで納得感を重要視してM&Aを検討するべき。」ということに尽きるかなと思います。
今回実際にM&Aをしてみて感じたのは、得られるのはお金だけでなくネクストキャリアに向けた副産物が非常に大きいということです。
目先のお金だけにくらんでM&Aの選択肢を取ると誰もハッピーになれないでしょうし、将来的に不利益が生じてしまうのではと考えています。ですから、ネクストキャリアに進むことを重要視した納得感とステークホルダー全体が良い方向に向かうことを俯瞰して意思決定することを推奨します!
譲受企業

関連実績

譲渡
トレーディングカードゲームを取り扱う専門店舗
地域
東京都
売上高
10~15億円
譲受
EC関連企業
地域
東京都
上場有無
未上場
トレーディングカードゲーム業界において、新進気鋭の勢いで経営されてきた企業のM&Aを実行。譲受企業のアセットを活用することにより全国展開、後に世界進出を目指す。店舗と通販のそれぞれの強みを活かし、オフラインとオンラインの相互シナジーによる更なる企業成長を見込んでいる。
譲渡
株式会社BINKS
地域
関東
売上
5〜10億円
譲受
株式会社エフ・コード
地域
関東
上場有無
上場(グロース)
株式会社BINKSはナショナルクライアントを中心に予算運用型の総合マーケティング支援を提供しており、特にAIを活用したデータ分析を得意としているのが特徴でありました。そこで、DX/マーケティング支援を提供している株式会社エフ・コードと融合する事でクロスセル/アップセルをはじめ、多角的なシナジーを見込んでいる。
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ペット関連D2Cメーカー事業
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関東
売上
5~10億円
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ファンド
地域
関東
上場有無
未上場
ペット療法食業界において、特殊かつ競合優位性を誇っており、さらなる成長を実現するためにM&Aを実行。拡大するペット市場において、自社ECやデジタルマーケティングを駆使して更なる成長を見込んでいる。